録音に失敗しないと評判の32bitフロート。
私もこの32bitフロートを活用したく、新発売のTASCAMのPortacapture X6を購入。
価格は58,000円でした。
というわけで、開封していきます。
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録音に失敗しない32bitフロート Portacapture X6を買う
昨年から休止状態となっていたドラムのYouTubeチャンネル。 https://www.youtube.com/@taisadrum 再始動させようと昨日スタジオに入り4時間で5本分の動画を撮影したの ...
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ボディ
想像以上にコンパクトなボディ。
手のひらサイズ、とまではいきませんがかなり小さいです。
これなら持ち運びもラクですし、ワンオペでも大きな支障はないです。
ただプラスティックの外装は、結構薄いような感じがします。
落とすと割れるかもしれません。
ちなみに、重量は手元の計りで266gでした。
ステレオコンデンサーマイク
Portacapture X6のマイクはステレオコンデンサーマイク。
マイクはA-B方式とTrue X-Y方式の切り替えが可能です。
上位機種のX8のようなマイクの取り外しはできませんが、私は特に不便を感じてません。
むしろマイクを外して無くすということがないので安心です。
また、ボティの側面にはファンタム電源対応のXLR入力が2系統装備されています。
これにより最大6トラック(4トラック+2ミックス)のマルチ録音が可能になります。
ライブ撮影ではPAさんからメインをLRで出力してもらい、コンデンサマイクでエアを録音してミックスするのが最強です。
それを、編集で動画に当てます。
オーディオインターフェース
私がPortacapture X6を購入した理由の1つが、オーディオインターフェースとしても利用できること。
PCと繋げてミキサー兼オーディオインターフェイスになるのが非常に便利です。
ですので、例えばYouTubeのライブ配信等はX6があれば事足ります。
2系統のXLR入力なので、マイクは2本まで使用可能。
私はナレーション収録くらいしかしないので、外部のコンデンサマイクを1本使うだけですけどね。
宅録なら目の前で録音レベルを確認できるので、32bitフロート録音はそこまで必要ありませんが、やはりあれば便利です。
ディスプレイ
ディスプレイはタッチパネル方式。
画面はとても綺麗で、スクロールやゲインの調整等の反応は上々。
6つの録音モード、『マニュアル』『フィールド』『ミュージック』『ボイス』『ポッドキャスト』『ASMR』があり、簡単で直感的に操作できます。
ただ、慣れてくると、UI自体が使いにくいんじゃね?という印象に変わってきました。
ウィンドスクリーン
別売りウィンドスクリーンWS-86も購入しました。
価格は3,300円でした。
フィールドレコーダーとして使用する場合には必須なので、予めセット内容に含めていてもいいんじゃないかと思います。
このタイプのウィンドスクリーンは毛がすぐ抜けます。
私はスポンジ方式の方が好きですけど、このタイプの方が効果は高いんでしょうかね。
ちなみに、少し風が吹いてるフィールドで録音しましたが、正直無いよりはマシというレベルで風の音は普通に入ります。
ここら辺はどんなに性能が上がってもフィールドレコーダーの宿命ですね。
あと、被せるだけなので、落とさないか少し心配です。
感想
私が使用しているカメラNIKON Z9の内蔵マイクはかなり頑張っていて、外部マイクを使用しなくてもいいんじゃん!と思わせてくれる場面もあります。
しかし、先日ライブ撮影でPortacapture X6を使用したところ、音の違いは顕著で、特にドラムの音が秀逸でした。
Z9では割れてしまった音も、X6ではハイハットやシンバルのハイが非常にまろやか。
全体的に丸みを帯びた温かい音。
32bitフロート録音の恩恵でしょうか。
ライブ以外にもフィールドで撮影していると、狙った野鳥の鳴き声が想像以上の音像で驚きました。
かなりクリアです。
ただ、X6をカメラのホットシューに装着していると、カメラを動かした際の音やX6のボディが響いたような音が入ることもあるので注意が必要かと思います。
外装が薄いから響きやすいような気がします。
とはいうものの、全体的にはとても満足な買い物でした。
フィールドレコーダーとして持ち運べる上に、オーディオインターフェイスとしても使用できる汎用性の高さ。
私のようなワンオペで収録がメインだったり、機材を少なくしたい場合にはX6は最適解の1つかもしれません。