1月最初の天体イベントと言えば!
初日の出!
いや、そうなんですけど、そうじゃない。
そりゃ太陽も天体ですけど……。
1月最初の天体ショーと言えばしぶんぎ座流星群です。
しぶんぎ座流星群はペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並ぶ三大流星群の一つ。
条件が良ければ1時間に50個くらいは見られる流星群。
その割には知名度は低い不遇な流星群……。
日本だと例年1月4日の明け方なんですが、今年の流れ星が最も多く見られる極大は4日の正午頃。
真っ昼間(笑)。
今年1月4日の月入りは朝4時なので、月の光が無くなる4時から日の出の6時くらいまでが勝負ということになります。
撮影場所
私はいつも富士山の五合目や富士五湖周辺で星空を撮影しますが、冬季の富士山五合目はそもそも道路が閉鎖されています。
そして富士五湖周辺は雪の心配があります。
もし雪が降っていなくても、余裕でマイナス7〜8℃に行く地域なので路面凍結があります。
というわけで、ノーマルタイヤの私は行き先を千葉に決定。
鹿野山九十九谷展望公園へ行くことにしました。
鹿野山九十九谷展望公園
私は初めて行くのですが、調べると山の上にあり星空も朝日も夕日も楽しめる無料駐車場とトイレがある公園とのこと。
なにこれ、完璧じゃん。
なぜ今まで知らなかったのだろう……。
都内在住の私は首都高からアクアラインに入り館山自動車道というルート。
新年の影響か、特に渋滞もなく約1時間半で到着。
当初は奥多摩にしようかと思ってましたが、同じ都内なのに約2時間近くかかるので、こちらにしました。
深夜の鹿野山九十九谷展望公園の様子
深夜の撮影で心配なのが治安。
私が最も怖いのは人です。
以前も房総半島の最南端で星空を撮影中、奇声をあげて物凄い勢いで走ってくる男性がいて死を覚悟したことがあります(その時は無事でしたが)。
とにかく人が怖いです。
で、鹿野山九十九谷展望公園はというと全く問題なし。
駐車場は2つあり、外灯・自動販売機完備。
トイレも綺麗。
想像以上でした。
車中泊もできるでしょう。
実際、キャンピングカーも2台停まってましたからね。
ただ、星空を撮影するには少し外灯が邪魔かもしれません。
あと今回のような天体イベントだと、車の出入りのライトが逆に気になりました。
しぶんぎ座流星群
今年の極大は昼の12時。
なので、12時に近ければ近いほど流星の数は多くなる。
しかし日の出があるので6時には空が明るくなり始める。
さらにこの日は月も出ていて、沈むのが4時。
というわけで、今年の見頃時間は4時〜6時。
ハッキリ言って今年は条件が悪いです(笑)。
使用機材はNikon Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S。
それでは撮影スタートです。
感想
流星群の数
流星の数は肉眼でトータルで15〜20ほど。
明らかな人工衛星が5ほど。
絶対にUFOが1。
という結果でした。
写真だと薄っすらと写っているものがあったので、大体30〜40ほどでした。
気温
気温はマイナス3℃!
千葉ってこんなに寒いのってくらい寒かったです。
防寒はしっかりとしないと死にそうになります(笑)。
大体の車がエンジン付けっぱなしでしたからね。
私はカイロを5個身体に貼り付け、なおかつマムートの高性能ダウンを着込んでいましたが、じっとしていると寒かったです。
光害
光害としては外灯や眼下の街の明かりがあり、星は見えるけど一級の条件とはいい難い条件です。
しかし、綺麗なトイレや自販機、都心からアクセスのしやすさ、写真を撮るスペースは充分、安心の定番地ということでかなりオススメできる場所です。
人出
しぶんぎ座流星群ということで、人はそこそこ来てました。
まあそれでも極寒なので駐車場は2〜3割ほど埋まる感じ。
ただ、この日は流星群が目的だと思うんですけど、強力なライトを照らしてテントを建て始める方、なぜか車のライトを絶対に消さない方、そこそこ広い駐車場なのに意味不明なトナラー(後から来て私の車の横に停めて車内ライト付けっぱなし……)がいたので、運が悪いとスムーズな星空観測が出来ないかもしれません。
もちろん誰がどのように使ってもいいのは当たり前なんですが、星空を見に来てるのでしたら光はない方がいいと思うんですけどね。
目を暗闇に慣らさないといけませんし。
人がたくさんいるということは、その分リスクもあります。
まとめ
鹿野山九十九谷展望公園は想像以上に良かったです。
房総の山々を見下ろす景色は最高。
近くにはマザー牧場もありますのでドライブコースに最適。
朝焼けは驚くほど綺麗ですし、夕焼けも同じように見られるとのこと。
星空は都内に比べれば天国。
さらに条件が合えば朝方に雲海も見られるそうです。
私もまた鹿野山九十九谷展望公園行こうと思います。
最後に比較明合成をしてみました。
雲が邪魔ですが、写真の下の方に流星群が固まって見えます。
そうそう、撮影中盛大に転んでしまいました。
新年早々、膝の皿が割れたかと思ったほど。
転んだ時にカメラを持ってなくて良かったです。
もし持っていたらZ9が流星となってでしょう。
でも私の膝の皿はお星様になりました。
夜中の撮影は足元も気を付けなければ……。
撮影機材
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S8