リリースされたAppleの新macOS Catalina(カタリナ)。
早くも前OSとなってしまったMojave。
Mojaveにほぼ不満はなく、なかなか快適に使用していました。
まだしばらくMojaveのままでもよかったんですが、とある理由があってアップグレードしました。
それでは人柱シリーズ第2弾です。
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Catalinaにアップグレードした理由
僕がCatalinaにアップグレードした理由は3つあります。
まず1つ目が、iPadをサブディスプレイにできるSidecar。
ほとんど使わなくなってしまったiPad Proと、全く使わなくなったApple Pencilに活用の道が拓けるのでは?という期待。
2つ目はFinal Cut Proの10.4.8はCatalinaじゃないとアップデートできなかったこと。
そして3つ目、Catalinaへのアップグレードを決定付けた事件が起こりました。
iTunesの不具合
僕のiMacのストレージは1TBのSSD。
写真アプリの使用頻度が高いことから写真 LibraryはiMacのSSDに入れていたんですが、写真 Libraryだけで500GB近くになってしまいSSDの容量が足りなくなってしまいました。
写真 Libraryは速度のあるSSDに入れときたかったけど仕方ない。
外付けHDDに移動。
その後、iTunesとiPhoneを接続して同期させてみたところ、iTunes上に表示されるはずの写真アプリのアルバムが表示されなくなってしまった。
さらにiPhoneの写真アプリにあったアルバムも全て消えてしまった。
もちろん大元の写真アプリにアルバムは存在してます。
膨大な写真はアルバムを作成して管理してるため、アルバムがないとどこに何の写真があるのか分からない。
仮にバックアップからiPhoneを復元しても、今後もiTunes上にアルバムが表示されないのでは意味がない。
原因不明だけどiTunesの不具合なのは明白。
そこで思い出したのがCatalinaはiTunesが廃止になったこと。
そう、これが3つ目の理由でした。
iTunes廃止
CatalinaではついにiTunesが廃止となり、ミュージック・TV・ポッドキャストと3つのアプリに分割。
これに伴いiTunesでのiPhoneやiPadの同期や管理も廃止。
Finderで管理するようになりました。
今までも数々の不具合があったiTunes。
僕はiTunesが大嫌いでした。
iPhoneやiPadとiMacの同期はいちいちiTunesを立ち上げなくてはならず、それでいて動きは重いしフリーズをすることもしばしば。
ですからFinderで管理できるようになるのは本当に嬉しい。
Appleがなぜもっと早くiTunes廃止を決断しなかったのか不思議で仕方がないくらい。
というわけで、先程のiTunesの不具合も、そもそもの原因であるiTunesがなくなれば解消すると予想しました。
Catalinaへアップグレード
さっそくOSをアップグレードすることにしました。
iTunesがなくなるのなら多少のOSの不具合も許容範囲。
それでもiTunesがない方がストレスは軽減されるってもんです。
もはや完全にiTunesが敵状態。
Catalinaへのアップグレード方法
僕のiMacは2017なのでCatalinaへのアップグレードは問題なし。
・MacBook(Early 2015以降)
・MacBook Air(Mid 2012以降)
・MacBook Pro(Mid 2012以降)
・Mac mini(Late 2012以降)
・iMac(Late 2012以降)
・iMac Pro(2017)
・Mac Pro(Late 2013以降)
MacのOSアップグレードとても簡単。
今すぐアップグレードをクリック。あとは画面の指示に従うだけ。
アップグレード完了
アップグレード開始から約50分で完了。
今回も特に問題や不具合は一切なかったです。
アルバム不具合解消!
iTunesに写真のアルバムが表示されなくなった不具合。
iPhoneに繋いでみると見事に解消されていました。
予想通り原因はiTunesだったようです。
全てのアルバムが表示されています。
Catalinaにして正解でした。
そのままiPhoneを同期して、無事iPhone上にアルバムを表示させることができました。
というか、Finderからの管理はとてもやりやすい。
一応、iTunesから分割した音楽アプリからでも同期できますが、アプリ内で行うわけではなく単純にFinderへ繋がるだけですね。
Sidecar
さて、Catalinaにした目的の1つSidecar。
これはiPadをMacのサブディスプレイにできる機能。
サラッと言うけどメチャクチャ凄いこと。
さっそく立ち上げてみようとするも、MacのメニューバーにAirPlayのアイコンが表示されない。
これではSidecarが使えない。
色々と調べて下記の通り対応し不具合は無事解消。
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これでようやくSidecarが使えます。
iPadとの接続はMacの画面右上のメニューバーのAirPlayアイコから接続したいiPadを選ぶだけ。
接続と解除の動画をTwitterにアップしました。
macOS CatalinaのSidecar。MacBook ProとiPad Proの接続シーン。 pic.twitter.com/if5JWbbyoN
— 大佐フォト (@taisa_photo) December 23, 2019
接続は1秒ほど。
操作のタイムラグはなし。
な、なんだこれ!凄すぎるぞ!!
本当に一瞬でiPadがMacBook Proのサブディスプレイになりました。
操作はApple Pencil
Sidecarで繋げたiPadは基本的にApple Pencilで操作します。
事実上Macをペンで操作できるようになったわけですから、写真や書類への注意書き等の書き込みがメチャクチャ便利です。
iPadがペンタブになります。
そういえば以前、iPadをサブディスプレイにできるアプリDuet Displayを使ったことがありましたが、ケーブルでの接続は必要だし、遅延はあるし、動きはモッサリで使えたものじゃない。
購入直後すぐに使わなくなりました。(その後ワイヤレス対応になったものの使いませんでした。)
しかしSidecarは違います。
さすがApple純正。
ワイヤレスなのに遅延も全くない。
なお、僕のiMacは普段からデュアルディスプレイにしてるので、iPadをサブディスプレイにする必要はありません。
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ただですね、これをMacBook Proで使用するとヤバいです。
いつでもどこでも瞬間的にMacBook Proがデュアルディスプレイになります。
僕のMacBook Proは13インチ。
作業領域が狭いので、このSidecarが恐ろしいほど便利です。
Catalinaで不具合は?
今のところCatalinaで不具合はありません。
むしろ快適。
純正アプリの写真やブックなどは特に安定性が増したように感じます。
iTunesから分割されたミュージックもサクサク動きます。
iTunesの頃は本当にモッサリでしたからね。
また、僕がApple純正以外で多用している以下のアプリも問題はないです。
Photoshop
JPEGmini
もちろん純正アプリであるFinal Cut Proは当然ながら問題ありません。
無事にFinal Cut Proの最新版10.4.8へアップデートできました。
なお、GIZMODOにアップグレードの注意事項がありました。
僕はLightroomを使ってますしニコンのカメラも使ってますが今のところ特に問題ありません。
GIZMODO → 「macOS Catalinaアプデを待ったほうがいい人」はこちら
追記
Apple純正の写真アプリの書き出しの際に『連続』で書き出しても順番がバラバラになってしまう症状を確認。
追記2
詳細は下記の記事を参照ください。
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まとめ
Catalinaを使ってみた印象は、Mojaveの正統進化バージョンという感じです。
ただし、その進化は凄まじく、CatalinaはiPadとの親睦性が非常に上がりました。
特にiPadとApple Pencilを持ってる方はCatalinaにすると幸せになれます。
SidecarだけでもCatalinaへアップグレードする意義はあるほど。
また、Apple純正アプリ(写真・ミュージック・ブック等)の安定度はMojaveの頃より遥かに増してます。
そして、iTunesの廃止が何より嬉しい!
Finderからの操作はサクサクで本当に楽です。
アップル信者の僕でもiTunesだけは死ぬほど大嫌いだったので本当に喜んでます。
僕はCatalinaにアップグレードしてよかったと思ってます。
今後はMacでiPadのアプリが使えたりするようなので色々と試していきたいと思います。
さよならiTunes。
今までありがとう。
追記
OSのアップグレードから10日ほど経ちました。
僕的にはCatalinaにアップグレードして大正解
いつでもどこでもMacBook ProがデュアルディスプレイになるSidecarが便利すぎてAppleに感謝。
なお、iPadのTwitterアプリをiMac上で使用してみましたが、こちらは今のところブラウザからでもいいかなと思いました。
今後に期待ですね。