ニコンのミラーレスであるZシリーズ。
僕はZ7とZ6を使用してますが、とても素晴らしいカメラだと思います。
そしてこのZシリーズのレンズ。
特にS-Lineは本当に凄い。
キットレンズのNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを使用した時は、その解像度の高さに驚いたものです。
そんな素晴らしい性能を誇るZレンズにも欠点があります
それはレンズの種類が少ないこと。そして望遠レンズがないことです。
望遠レンズに関してはFレンズを使用するしかありません。
というわけで、今回はZ7でFレンズの望遠レンズを試してきました。
望遠レンズの発売は?
ロードマップを見るとなかなか充実していますが、望遠レンズに関しては非常に薄い。
100-400mmと200-600mmのズームが2本のみ。望遠単焦点は今のところありません。
そもそも2020年発売のNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sも、本来は2019年発売予定でしたからね。
現状、Zシリーズでの望遠はFレンズ使えってことですね。
Zシリーズで望遠レンズを使用するには
Zのシリーズで望遠レンズを使用する場合、FTZでFレンズを使う方法しかありません。
僕は現在FTZでAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRを使用してます。
ただ望遠といっても200mm。これでは足りない場面もあります。
飛行機や野鳥撮影なら少なくとも500mmは欲しいところ。
実際に購入できそうな価格帯で500mmのレンズといえば以下の2本(純正のみです)。
・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
そこで、この2本をZ7で使用するとどうなるか、ニコンプラザで試してみました。
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
まず試したのがAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR。
2018年9月に発売した500mmの単焦点レンズ。
希望小売価格は556,600円。
単焦点の写りに1,460gという驚愕の軽さ。
発売から1年半経っても、まだ納期に数ヶ月かかる超人気レンズです。
Z7の重量は675gでFTZは135g、合計810g。
そして、AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRを装着すると2,270g。
500mmクラスの単焦点は通常3,000gを超えます。
それがレンズとカメラで3,000gを遥かに下回る重量。
2,000gちょっとなら手持ち撮影も楽勝です。
実際にZ7に装着して持ってみると、その軽さに驚きました。
これはヤバいレンズ。
触っちゃいけないレンズだったかも。
絶対に欲しくなる。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
続いて試したのがAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。
希望小売価格は192,500円。
f/5.6通しのズームレンス。
コストパフォーマンスは非常に高いです。
しかし、重量は三脚座を含むと2,300g。
これにZ7 + FTZで3,110g。
実際に持った印象も重くてゴツく手持ちはちと厳しい。
撮影!
実際に撮影してみました。
撮影モードはAモード(絞り優先オート)でf/5.6とISO 800です。
SSだけ変わります。
JEPG撮って出しです。
また1.5倍の焦点距離となるDXモードでも撮影。
Z7でのDXモードは約2,000万画素になります。
なお、レンズを交換した時に、立ち位置が数十センチほどずれてしまったので写真に若干ズレがあります。
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
比較
左が500mm f/5.6E PF ED VR。右が200-500mm f/5.6E ED VR。
FXモード
DXモード
感想
価格も全然違いますし、単焦点とズームを比べること自体ナンセンスだとは思いますが、比較してみた感想です。
写真をパット見て分かるのはボケと立体感。
500mm f/5.6E PF ED VRの方がボケが滑らか。
ボケの量も質も勝ってます。
また、キレやヌケや解像度の高さも500mm f/5.6E PF ED VR。
さすが単焦点、非常に綺麗ですね。
AFも500mm f/5.6E PF ED VRの方が速かったです。
何より軽さ。
500mm単焦点を手持ちで振り回しても全然楽です。
超人気レンズなのも頷けます。
しかし、重さを我慢すれば200-500mm f/5.6E ED VRも全然アリ。
AFはちょっとモッサリしてるとはいえ、実売価格は14万円前後なので、コストパフォーマンスを考えると相当優秀かと思います。
どちらのレンズもレンズのVRとZ7のボディ内手ブレ補正が効いてるので、750mm相当でも手ブレは気になりませんでした。
手持ち撮影でも手ブレは大丈夫ですね。
まとめ
Zレンズで発売予定の望遠レンズは100-400mmと200-600mm。
もし200-500mm f/5.6E ED VRを購入すると、後に発売される上記のZレンズと被るところもある。
となると、500mm f/5.6E PF ED VRの一択かなと思います。
発売予定のZレンズの望遠ズームとも被りません。そもそもZレンズの望遠単焦点は今後数年間まず発売されないでしょうしね。
これ1本あれば野鳥も飛行機も戦えます。
しかし、500mm f/5.6E PF ED VRの実売価格は48万円前後。
納期は未定。
数ヶ月ほどかかる模様。
安いとはいえ、さすがに48万円は厳しい。
となるとコスパの高い200-500mm f/5.6E ED VRなんだけど、500mm f/5.6E PF ED VRを味わってしまうと・・・。
無限ループ。
いずれにしても、Z7と超望遠レンズは相性がいいです。
4575万画素ですからトリミング耐性も高いし、DXモードでも2,000万画素あります。
さらにボディ自体が軽いので手持ち撮影も楽です。
500mmクラスのレンズを1本持っていれば撮影の幅が広がります。
欲しいなぁ。
レンズの悩みは本当に尽きませんね。