Nikon Z9のVer.3.00が公開されました。
内容を見ると感動レベル。
発売してそろそろ1年経つZ9ですが、こうやってバージョンアップしてくれるのは嬉しいですね。
これまでの1桁機は大体2年で本体ごとバージョンアップ機が出てましたが、まだまだ品不足なZ9ですし当面はソフト面でのバージョンアップ続くんでしょうね。
ありがたいです。
で、今回私が特に惹かれたのは3点。
・ハイスピードフレームキャプチャ+にC60追加
・FX DX切り替え機能
さっそく使用してみたので感想を綴っていこうと思います。
ハイレゾズーム
4K UHD動画で撮影中にハイレゾズームを行うと、8K UHDで撮影してクロップするので、一般的な電子ズームとは違い解像感を保ったまま最大2倍までのズーミングが可能というもの。
試してみると確かに凄い。
しかもズームはボタンに割り当てることになるので一定速度でズーム可能。
ゆっくりと一定速度でズームしたい時には最高です。
初めて試した時は感動しました。
ただし注意点もあります。
ハイレゾズームは4K60fpsだと使用不可。
私は普段4K60fpsで撮ることが多いので、4K30fpsに切り替えないと使えない。
しかも、これって最初から8Kで撮ってFinal Cut ProでKen Burnsすればいいだけだから、結果的にハイレゾズームを使わなくても同じことはできる……。
むしろこちらの方が楽にできる……。
でも、この機能自体は嬉しいです。
ハイスピードフレームキャプチャ+にC60追加
C60は約60コマ/秒で約19メガピクセルの静止画連続撮影が可能。
これまではC30とC120でしたからコマ数的にはちょうど中間ですね。
なお、C60は約19メガピクセルですから強制的にDXモードへ変更されます。
当然ながら、時が戻せる最強機能プリキャプチャでもC60は使用できますし、1.5倍の焦点距離となるDXモードになるということで使用頻度は高いと思われます。
特に私は野鳥や昆虫だとDXモードで撮ることが多いので、C60の使用頻度は高いでしょう。
FX DX切り替えボタン
ファンクションキーにFX DX切り替えが割り当てできます。
ワンプッシュでFX DX切り替えができます。
これメッチャ便利です。
今までもこの切替はファンクションキーに割り当てていましたが、ボタンを押してダイヤルを回す必要がありました。
それがこの切替を割り当てるとボタンを押すだけ。
これは地味だけど神機能です。
もしかして今回のバージョンアップで最高なのはこれかもしれません(笑)。
まとめ
他にも高周波フリッカー低減、オートフォーカスのピント精度を向上、3Dトラッキング使用時に被写体の手前を横切る障害物へのピント乗り移りを低減、モニターの明るさ拡大、細かいバク修正等々かなりの濃密なバージョンアップでした。
本当に嬉しいですね。
Z9のバージョンアップって、新製品に搭載するレベルでは?と思うほどの凄い機能をぶっこんでくるのでニコンの本気を伺えます。
価格面では超高級カメラですが、機能面からはコスパ最強と言われているZ9。
それがさらにバージョンアップで熟成していくので、間違いなくニコン史上最高のカメラとなるでしょう。
私もできればあと2台ほど欲しいです。
となると、あと140万円……。