旅行記

【西表島生き物撮影記4】念願のヤシガニに遭遇!

投稿日:2020/12/07 更新日:

ヤシガニ

西表島滞在3日目。

深夜の3:00に起床して夜の生き物撮影です。

目的はヤシガニ。

11月下旬と季節的には厳しいですが(ヤシガニは11月頃から冬眠します)、なんとか遭遇したい。

なお今回は3泊4日と短い旅なので、西表島は今日で最後。

昼には石垣島へ渡り、石垣島で1泊して東京へ帰ります。

なので、西表島での夜の生き物撮影はこれがラストチャンス。

奇跡は起こるか!?(ってタイトルで遭遇と書いてますが・・・)

星空撮影

深夜3:00。

夜の生き物撮影に出発しようと外へ出ると満天の星空。

夕方は曇っていたから星空は諦めていたのに。

急遽予定を変更して、少しだけ星空を撮影することにしました。

月も沈んだので月明かりもなく星空観測には最高の条件。

急いで三脚を用意して、ホテル敷地内の暗い場所で撮影開始。

なお、星空撮影ではソフトフィルターを使用しています。

西表島ホテルの建物(カンパネルラの湯)と満天の星空。
オリオン座オリオン座。
西表島零れ落ちそうな星空。

ヤエヤマアオガエル

星空を堪能したあとは夜の生き物を探しながら大原地区周辺を散策。

西表島の夜はカエルの鳴き声が凄いですけど、とある場所から尋常ではない鳴き声の合唱が聞こえてきました。

車の中でもウルサイと思うほど。

あまりにも凄いので見に行ってみると、そこで発見したのが緑のカエル。

ヤエヤマアオガエル

それもおんぶ状態の抱接してるヤエヤマアオガエル。

ヤエヤマアオガエルの繁殖期は12月〜3月頃ですが、11月下旬でもすでに大量に繁殖していました。

これからもっと増えるのでしょうか・・・。

ヤエヤマアオガエルヤエヤマアオガエルの抱接。
ヤエヤマアオガエル見事な二段重ね。
ヤエヤマアオガエル食い込むほど抱きしめてます。
ヤエヤマアオガエルフェンスに絡まるヤエヤマアオガエル。
ヤエヤマアオガエルヤエヤマアオガエルのお尻。
ヤエヤマアオガエル見事な粘着力。

ヤシガニ

ヤエヤマアオガエルの大群がいた場所から離れ、今旅のメインであるヤシガニを探して彷徨っていると大きなカニのような物体を発見。

ま、まさか!

あれは!!

道路を歩いてるヤシガニ発見!

もちろん本気で探していましたが、正直なところ11月下旬なのでもう冬眠してると諦めていました。

まさか遭遇できるとは。

本当に嬉しかったです。

ヤシガニ道路を歩いているヤシガニ。
ヤシガニなかなか立派なヤシガニです。
ヤシガニ自慢のハサミ。挟む力は体重の90倍。もし体重が2kgなら180kg!恐ろしい。
ヤシガニカメラ目線。
ヤシガニ長い触覚。
ヤシガニヤシガニの背中。
ヤシガニ自分よりも高い壁をどう越えるのか見ていたら。
ヤシガニ長い脚を引っ掛け。
ヤシガニひょいっと簡単に越えていきました。
ヤシガニ走り去る後ろ姿。道路の向こうの林に消えていきました。ありがとう!また来年!

野原崎展望台で星空とホタル

恐らく季節的に今年最後のヤシガニだったことでしょう。

これから冬眠に入り春まで穴の中です。

最大の目的を果たしたことで、もう一度星空を撮影することにしました。

場所は海沿いの野原崎展望台。

野原崎はのばるざきと読みます。

日中なら石垣島や小浜島を一望できる素晴らしい展望台です。

撮影開始直後に雲が出てきてしまったので、撮影を諦めてまた生き物でも探そうと思ったら、なんとホタルが飛んでくれました。

恐らくオオシママドボタルでしょう。

星空と地上に流れ星。

幻想的でした。

ヤシガニ展望台の東屋と星空。
野原崎展望台大都会の石垣島。
野原崎展望台北斗七星とうっすら見える小浜島の光。
野原崎展望台星空とホタル。まさに地上に流れ星。

カンムリワシの襲撃

そういえば、まだベンケイガニを撮影していない。

ということで、ベンケイガニがいそうな茂みを探していると頭上でバサッバサッと大きな音。

流石にビックリして「うわっ」っと叫んでしまいました。

心臓止まるかと思いました。

振り返るとまさかのカンムリワシ

え?夜なのになんで?と思っていたら、再度私の頭上に飛んできて、ご丁寧にフンを落としてそのまま飛び立って行きました。

この時の私はなぜかとても冷静で、落ちてきたフンが止まって見えたのでサッと避けました。

それはまるで全盛期の川上哲治氏のよう(ボールが止まって見えた的な)。

しかしフン攻撃はエゲツない・・・。

カンムリワシ夜に遭遇するとは思いませんでした。
カンムリワシフン攻撃をしてきたカンムリワシ。

ベンケイガニ

気を取り直してベンケイガニの撮影。

夜の西表島で最も見かけるカニがベンケイガニです。

夏は道路にわんさかいます。

よく轢かれてしまう可哀想なカニ。

夜の道路脇の茂みにたくさんいますので簡単に発見できます。

ベンケイガニベンケイガニ。
ベンケイガニ木の根の穴を巣に利用。
ベンケイガニ11月下旬だと数はかなり少なくなってますが、それでも簡単に発見できます。
ベンケイガニ巣穴から様子を伺うベンケイガニ。

夜のジャングル

西表島には日本とは思えない正真正銘のジャングルが広がっています。

日中ですら道路から数メートルも入ると方向が分からなくなるほど。

ですから、夜のジャングルに素人が足を踏み入れるのは非常に危険。

下手すれば遭難や命の危険も。

島の方々にも迷惑かかりますしね。

いつか行ってみたいと思いますが、その時は地元のガイドさんに同行を依頼します。

ジャングルの入り口。夜だとメチャクチャ怖いです。
サキシマキノボリトカゲジャングル入り口でサキシマキノボリトカゲの子供を発見。寝てるのかな。
シロスジヒトリモドキシロスジヒトリモドキ。照明を付けてるとまとわり付いてくる困ったヤツ。

古見のサキシマスオウノキ群落

時間は5:30頃。

でもまだまだ西表島は真っ暗です。

続いて古見のサキシマスオウノキ群落へ寄ってみました。

古見のサキシマスオウノキ群落は前良橋にあり、国指定の天然記念物ですが遊歩道があるので気軽に見ることができます。

しかし、夜はかなりの雰囲気。

遊歩道があっても一人で入るのは怖いです。

まあ行きましたけど・・・。

ここにはオキナワアナジャコの塚があるので、ワンチャン出会えるかという感じで行ってみました。

古見のサキシマスオウノキ群落古見のサキシマスオウノキ群落。
古見のサキシマスオウノキ群落古見のサキシマスオウノキ群落の遊歩道。真っ暗です。
古見のサキシマスオウノキ群落オキナワアナジャコの塚。新しく泥を盛った形跡がありますが姿は見えず。残念。
オオベンケイガニ代わりにオオベンケイガニがいました。
古見のサキシマスオウノキ群落暗闇のマングローブ。そういえば古見のサキシマスオウノキの撮影を忘れてました。

サキシマヌマガエルや道路にいたカニたち

時間は6:00過ぎ。

ホテルの朝食を7:00に予約してあるので、ぼちぼちホテルに戻ろうかと思いましたが、ちょっとだけ大原港の干潟に寄ってみました。

水の中にいるミナミベニツケガニの姿が見えましたが、撮影する前に砂に潜ってしまいました。

仕方がないのでホテルに帰ろうと思ったらカエルを発見。

背中の線がないけどサキシマヌマガエルでしょう。

撮影していたら、勢いよくオシッコを撒き散らしながら逃げていきました。

カンムリワシに続いて糞尿攻撃でしたが被害がゼロで良かったです。

そしてホテルへ帰りました。

サキシマヌマガエルサキシマヌマガエル。中型のカエル。
ベンケイガニ道路にいた大きなベンケイガニ。
ツノメガニこれまた道路にいたツノメガニ。

まとめ

目的だったヤシガニ、満点の星空にホタルと大満足の夜。

そして、ヤエヤマアオガエルの抱接、ベンケイガニ、オオベンケイガニ、サキシマキノボリトカゲ、サキシマヌマガエルなど充実した夜の生き物撮影となりました。

暗闇の中での撮影なので恐怖感はありましたが、それ以上に楽しかったです。

一旦ホテルに戻って、朝一番の7:00に朝食。

そして7:30にはチェックアウトして、ホテルから車で1時間の距離にある船浦港の干潟に向かいます。

この日の干潮は8:30頃。

西表島での生き物撮影は潮見表のチェックが欠かせません。

というか、潮の時間で行動が決まってきます。

本来は月齢も関係するのですが、そこまで管理するのはなかなか難しいですけどね。

ただ、生き物、特にカニを撮影するなら満月。

星空を撮影するなら新月、もしくは月入りや月の出が撮影を邪魔しないタイミングの時期がベストです。

逆に言うと、旅行時の月齢や潮位で撮影の目的を変えるのがいいでしょう。

まあ、西表島まで行ってアクティビティを一切せずに撮影してる人なんて滅多にいませんけどね。

というわけで、次回は船浦港で干潟のカニ撮影です。

船浦港のカニと言えば、みんな大好きミナミコメツキガニです。

そして昼のフェリーで石垣島へ戻ります。

撮影機材

・Nikon Z6
・Nikon Z7
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
・AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

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