旅行記

【石垣島生き物撮影記7】名蔵アンパルと石垣やいま村

投稿日:2020/12/26 更新日:

石垣やいま村

3泊4日の西表島〜石垣島の旅もついに4日目の最終日。

石垣島の夜の生き物を撮影するために深夜3:30に起きて、宮良川のヒルギ林吹通川マングローブ群落へ行くも不発。

石垣島では夜の生き物の撮影はできませんでした、残念。

それが前回。

夜はダメだったけど、まだ昼の撮影があります。

最後まで諦めません。

というわけで、撮影旅行記も今回でラストとなります。

名蔵アンパル

宿泊先のアートホテル石垣島で評判の朝食を食べて部屋で少し休憩。

そして少し早めの10:00にチェックアウト。

ちなみにアートホテル石垣島のチェックアウトは11:00です。

まずは名蔵アンパルへ向かいます。

名蔵アンパルは石垣島が誇る広大な干潟およびマングローブ林でラムサール条約登録地。

様々な動物たちが生息しています。

野鳥が最も多いですが、カニなどの甲殻類も豊富。

カニ写真家の私としては天国です。

この日の干潮は10:16ですから、干潮でカニも姿を現すことでしょう。

完璧なシナリオです。

名蔵アンパル市街地にあるアートホテル石垣島から約20分で名蔵アンパルに到着。
名蔵アンパル無料の駐車場があります。
名蔵アンパル名蔵アンパルの説明や観察できる鳥。リュウキュウアカショウビンに会いたい。
名蔵アンパル橋の上から海を撮影。干潮です。
名蔵アンパル続いて橋の上から反対側の干潟を撮影。とても広いです。

名蔵アンパル 海編

カメラは以下の2台体制。

生き物用 Nikon Z6 + AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
風景用  Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さらにビデオ雲台を装着した三脚も。

文字にするとなかなかの重装備ですが、カメラホルダーやストラップを駆使するとそれほど苦もなく運べます。

駐車場から名蔵アンパルへ下りて、まずは海側を観察。

そして10:30頃から撮影スタート。

名蔵アンパルゴツゴツとした岩がむき出しです。これはカニが期待できる。
名蔵アンパル私のカニ撮影で外せないのが長靴。東京から持ってきました。
名蔵アンパル岩の下や隙間を探すも・・・。

おかしい。

カニがいない。

いやカニどころではなく、干潟の生き物が全くいない。

潮溜まりにソデカラッパとかいてもおかしくないのに。

念願のスベスベマンジュウガニが見られると思って期待していたのに・・・。

海側の観察を断念しました。

名蔵アンパル 河口編

海は諦めて河口まで移動。

河口であれば必ずカニはいるでしょう。

海側では期待外れだったので河口で挽回です。

名蔵アンパルカニカゴの罠を発見。まだ中は何もいない。たしかこのカニカゴは漁業権が必要なはず。
名蔵アンパル完全に陸地とかした名蔵アンパル。
リュウキュウコメツキガニ 名蔵アンパルリュウキュウコメツキガニ発見!
オキナワハクセンシオマネキ 名蔵アンパルオキナワハクセンシオマネキ。
オキナワハクセンシオマネキ 名蔵アンパルこれは模様がとても綺麗なオキナワハクセンシオマネキですね。
名蔵アンパルこのように撮影しています。AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRとNikon Z6のセットです。

名蔵アンパル マングローブ林編

河口でようやくカニを発見。

リュウキュウコメツキガニやオキナワハクセンシオマネキなど、沖縄の名が付くカニたちを見てテンションは上がります。

さらなるカニを求めて、河口からマングローブ林の方へ歩いてみました。

名蔵アンパルヤエヤマヒルギ。
ヒメシオマネキ 名蔵アンパルミナミヒメシオマネキ。
ヒメシオマネキ 名蔵アンパルマングローブとヒメシオマネキ。
名蔵アンパル トウネン餌を探すトウネン。

名蔵ドライブイン

12時を過ぎたあたりで潮位が上がってきたので、マングローブ林の方から河口へ戻りました。

河口へ戻ると干潟はほとんどなくなっていた。

恐らくあと30分〜1時間遅れていたらマングローブ林に取り残されたかもしれません。

いやー、危なかった。

何事も引き際が大事ですね。

名蔵アンパルでは2時間ほど撮影しました。

前日に西表島で見たカニと比較して数や種類はいませんでしたが、西表島ではそれほど見なかったシオマネキ類がたくさんいたので大満足。

そして、名蔵アンパルにある名蔵ドライブインでランチ。

タコライス食べました(写真撮り忘れました)。

名蔵ドライブイン名蔵ドライブイン。レストランとお土産屋が合体したドライブイン。

石垣やいま村

名蔵ドライブインでご飯を食べ、友人へのお土産を物色。

時間は13:30。

18:00に石垣空港でレンタカーを返却して、19:40の飛行機で東京に帰るのでまだ時間はあります。

せっかくなので、名蔵ドライブインに併設されている石垣やいま村へ入ってみることにしました。

入村料(入園料)が1,000円と少し高いかなと迷いましたが、日本最南端のテーマパークという表記を見て入村を決意。

石垣やいま村名蔵ドライブインに併設されている石垣やいま村。
石垣やいま村入村料。大人1,000円、小人500円。

石垣やいま村

パンフレットを貰い石垣やいま村へ入村。

石垣やいま村は古き良き八重山の民家を再現したテーマパーク。

そして、リスザルと触れ合えるリスザルの森、名蔵アンパルのマングローブを観察できるウッドロードもあります。

まずはテーマパークのメインである八重山の古民家を見て回ります。

石垣やいま村石垣やいま村の園内マップ。
石垣やいま村赤瓦の屋根。
石垣やいま村サバニ。沖縄の伝統的な漁船。
石垣やいま村1909年建築の森田邸。国の登録有形文化財。
石垣やいま村床の間8畳、仏間8畳、居間4畳。奥に台所。
石垣やいま村台所(トーラ)。古い家の台所が好きです。
石垣やいま村森田邸のシーサー。
石垣やいま村サンダンカと古民家。

リスザルの森

続いて向かったのがリスザルの森

広いゲージの中でたくさんのリスザルが放し飼いになっています。

本来は直接リスザルにエサをあげることもできますが、この時はコロナ禍の影響でエサあげは中止。

それでも直接触れることはできました。

ベンチに座っていると、膝の上に乗ってきますしね。

人生で初めて触ったリスザルは柔らかくて温かかったです。

ぶっちゃけ私的にはリスザルの顔が可愛いとは思えないのですが、彼らの動きは面白かったです。

リスザルの森リスザルの森の入り口。
リスザルの森リスザルの説明。
リスザルの森放し飼いなので自由に歩いてます。
リスザルの森ロープを渡るリスザル。
リスザルの森お腹が減ってるのか、ずっと穴を掘ってエサを探してます。
リスザルの森皆で穴を掘ってます。
リスザルの森指なんて人間と同じですね。
リスザルの森目が輝いている。

ウッドロード

名蔵アンパルのマングローブの上を歩いて観察できるウッドロード

先程、名蔵アンパルのマングローブを探索していた時に、マングローブ林の中から人の声がしたので不思議に思っていたのですが、このウッドロードから聞こえた声だったようです。

長靴履いて2kmほど歩いたのに、こんなに気軽に観察できたとは・・・。

あの苦労は一体・・・。

石垣やいま村ウッドロードの案内図。この図でいうと、私は先程まで名倉川にいました。
石垣やいま村ウッドロード。
石垣やいま村簡単にマングローブ林を観察できます。
石垣やいま村先程まで私がいた名倉川。ついさっきまで干潮だったので歩けたのが信じられない。

コムラサキオカヤドカリ

マングローブでは生き物は見られなかったけど、付近の雑木林を歩いていると、な、な、なんと大型のコムラサキオカヤドカリを発見!

西表島でも発見できず、今回の旅では大型のオカヤドカリは諦めてましたが、まさか石垣島のテーマパークの中で遭遇できるとは。

もう大興奮です。

季節的にも遭遇できたのは奇跡的じゃないかと思います、はい。

ちなみに、今回はコムラサキオカヤドカリを発見しましたが、ムラサキオカヤドカリというオカヤドカリも存在します。

私は当初この違いを大きさだと勘違いしていたのですが、コムラサキは小紫ではなく濃紫だそうです。

なので小さいわけではありません(もちろん小型のものもいますが)。

ここで見たコムラサキオカヤドカリもかなり大きく、私がこれまで見たオカヤドカリの中では一番大きかったです。

コムラサキオカヤドカリ道の脇に普通にいたコムラサキオカヤドカリ。
コムラサキオカヤドカリコムラサキオカヤドカリに大興奮。
コムラサキオカヤドカリ隠れてしまった。
コムラサキオカヤドカリ意外と移動が速い。あっという間に茂みに消えていきました。ありがとう!

アンパル塔

最後に向かったのがアンパル塔

アンパル塔とは遠見台のことで、狼煙を使って八重山の各島と連絡を取っていたそうです。

本当に各島間で狼煙が見えるのか体験してみたいものです。

アンパル塔アンパル塔。
アンパル塔アンパル塔の説明と報告ルート。
アンパル塔アンパル塔からの景色。

石垣やいま村 まとめ

石垣やいま村には1時間30分ほど滞在していました。

私は写真を撮りながらゆっくり回ったので時間がかかりましたが、普通に見て回ったら1時間もかからないと思います。

それほど広くないです。

ただ11月後半とはいえ暑いので、暑さ対策をしていないと体力を消耗します。

水分補給は絶対必要ですね。

というわけで、とても楽しかった石垣やいま村。

もし石垣やいま村へ行こうか悩んでる方がいたら私はオススメします。

私もまた行きたいと思います。

平久保崎灯台

石垣やいま村を出たのが15:00。

レンタカー返却の18:00まで残り3時間。

まだ時間はあるので風景を撮りながら、石垣島最北端の平久保崎灯台へ。

もう10回近く石垣島に来てますが、毎回必ず立ち寄ります。

私の中で石垣島=平久保崎灯台というくらい鉄板の場所です。

平久保崎灯台平久保崎灯台。
平久保崎灯台小高い丘へ。常に強風なので登るには注意が必要です。
平久保崎灯台丘の上から。素晴らしい景色!
平久保崎灯台景色は最高ですが、手すりなどはないので強風に煽られないようにしないと危険です。
平久保崎灯台かなり日が傾いてきました。旅もそろそろ終わりです。
平久保崎灯台平久保崎灯台と飛行機雲。数時間後には私も飛行機に乗っています。
平久保崎灯台平久保崎灯台の駐車場。平日の夕方でしたが珍しく満車でした。

石垣島の夕焼け

平久保崎灯台から石垣空港へ向かっていると素晴らしい夕焼け。

しかしゆっくり撮影する時間はない。

私は旅の最終日、帰りの飛行機に乗る直前で、その旅で一番いい夕焼けに遭遇することが多々あります。

困ったものです。

この日の夕焼けも今旅で一番いい状態。

サッと夕焼けを撮影し、レンタカーを返却して石垣空港へ。

石垣空港の展望台で夕焼けと飛行機を少し撮影して、飛行機に乗り込みました。

石垣島 夕焼け石垣島の夕焼け。最高です。
石垣空港 夕焼け石垣空港。展望台からの夕焼けと滑走路。
平久保崎灯台離陸する飛行機。

まとめ

2時間30分後に東京到着。

東京の気温は11°。

さっきまでTシャツ1枚だったのでとても寒い。

すぐに駐車場へ向かい、車に乗り込み帰宅。

この時、自分の車をどこに置いたのか忘れてしまうのはいつものこと・・・。

というわけで、3泊4日の西表島〜石垣島の旅は終了です。

今回は11月後半でしたが、想像以上に生き物に遭遇することができて、期待以上の撮影旅行になりました。

テーマを夜の生き物撮影にして正解でしたね。

というか、夜の生き物撮影は本当に楽しかった。

完全な闇となる西表島の夜の撮影は恐怖でしたが、慣れれば次第に平気になっていきましたし、恐怖よりも楽しさの方が勝ちました。

西表島に行った際は、また夜の生き物撮影を行いたいと思います。

そうそう、今回はGo To トラベルを使用したので地域共通クーポンも貰えました。

クーポンは石垣島の焼肉で使用。

焼肉屋はちょっとアレな内容でしたけど後悔はしていません。

それも含めて最高の旅になりました。

それでは、7回の長期シリーズとなりましたが、ここまで閲覧頂きありがとうございました!

撮影機材

今回は購入したばかりのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRが大活躍。

日中の生き物撮影には絶大なる威力を発揮してくれました。

ただし、夜の生き物撮影では暗いし取り回しが悪いので、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRがベストでした。

そしてビデオ雲台のLeofoto BV-10も同じく大活躍。

この2つがあったことで、今回の撮影が大成功だったと言っても過言ではないでしょう。

購入して良かったです。

・Nikon Z6
・Nikon Z7
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
・AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

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